借金生活から抜け出せない方に共通する生活の習慣

キャッシングの契約に際しては、その人に返済能力があるかどうかの査定が行われます。言い換えれば、お金を貸して貰えたという事は、その時点で、返済能力があると判断して貰えたという事です。つまり、返す事が出来る人にだけ、お金を貸すわけなのですが、にも関わらず、いつまでも借金の返済が出来ていない人が多いのは、どうした訳でしょう。

筆者の知り合いにも、いつまでも完済出来ていない人が何人かいます。その方は、もちろん定職があり、月々決まった給料を受け取っています。では、その手取りがあまりに少なく、生活するのに精一杯なのかと言えば、どうもそうは見えません。毎月、ブランドの服や靴を購入しておられるし、スターバックスなどのカフェで、1杯500円くらいのコーヒーを飲んでおられます。あまつさえ、「ネイル」と言うんでしょうか、専門店で爪にカラフルな模様を書いてもらったりもされています。聞けば、1回のネイル料金は、1万円なのだそうで、それも2週間くらいしか持たないのだそうでした。つまり、ネイルだけで月に2万円も掛かっているのです。

その方に、せめてネイルを止めれば、月々2万円は返済に充てられるのではないか、服代や靴代が5万円掛かっているのであればそれも返済に充てて、コーヒーだって、1瓶650円くらいのネスカフェを水筒に詰めて出かければ、500円のコーヒー代だって返済に充てられる。合わせて月に8万円くらいは返すことが出来るとすれば、たとえ200万円の借金があったとしても、3年弱で完済できるんじゃないの?と話した事があるのですが、ネイルは絶対に必要な出費であると、全く聞き入れて貰えませんでした。毎日出勤するのだから、同じ服ばかりという訳にも行かないし、靴もそう。それに、ネスカフェよりスターバックスのコーヒーの方がずっと美味しい。何よりも、毎日、頑張って働いているのだから、そのくらいの潤いが無ければ、とても生活して行けないと言うのです。

生活に潤いが必要だという意見は納得がいきます。筆者は男性なので、ネイルや洋服など、ただ勿体無いというだけの感想しか持てませんが、たとえばこれが趣味のオートバイやパソコンを毎年とっかえひっかえ出来たとしたら、それは楽しい生活になるだろうなとも思います。そう思えば、例えば手取りが25万円あった内の、ネイル代金2万円は、安いものかも知れません。しかしそれはあくまで、借金が無ければ、の話です。

おそらく、「金利」というものに対する感覚が違っているのだろうと思います。筆者は、世の中で、金利ほど無駄なものは無いと思っています。ネイルよりも靴よりもスターバックスよりも、何より金利が勿体無い。それもまあ極端な考え方かも知れませんが、その考え方で行けば、普通の会社員にとって、借金の完済は難しい事ではありません。手取りが25万円あれば、その内、15万円を返していければ、1年ちょっとで完済です。家賃だけでも10万円なのに、とても無理!と思うのは浅はかです。直ちに、家賃3万円のアパートへ引越しましょう。

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